MASAMINE ITO

学生時代に価値観を形成できる環境の大切さ

伊藤 大峰 
株式会社ゼネラルパートナーズ キャリアアドバイザー

坂元:今回は、STORYでインターンをする学生さんにも興味が高い、「ソーシャルビジネス」を代表する会社、株式会社ゼネラルパートナーズ(以下GP)の伊藤さん(以下、伊藤(敬称略))にお話を伺いました。伊藤さんは、STORY社員の松本とNPO法人ドットジェイピーで一緒だったり、愛田とROJE(NPO法人日本教育再興連盟)で一緒だったりと、何かとSTORYと親和性の高い方でもいらっしゃいます。今回は、そんな伊藤さんが学生時代にどう過ごしてきたのか、GPさんでどんなことをされているのか、など色々とお伺いさせていただきたいと思います。

■まず初めに、簡単に自己紹介をお願いします。

はい、新卒入社2年目の伊藤 大峰(いとう まさみね)です。 新卒入社1年目はマーケティング企画部に所属して、人材紹介を行う事業部の支援や新規事業の立ち上げプロジェクトに携わっていました。2年目となる現在は実際に現場のメンバーとして人材紹介を行う事業部で求職者の転職支援を行うキャリアアドバイザーをしています。その中でも特にうつ病の方や発達障がいの方といった精神障がいがある方を対象に転職のサポートを行っています。

坂元:ありがとうございます。 それでは色々とお話をお伺いさせていただきたいと思います。

1年目と2年目で、まったく違うお仕事をされていらっしゃるかと思いますが、どちらのお仕事の方が伊藤さんにあっていらっしゃると思いますか?

伊藤:今ですね。

坂元:即答ですね。笑 では、今のお仕事のやりがいと、難しさってどこにありますかね?

伊藤:そうですね。まずやりがいは、何といっても、転職をサポートした障がい者の方からの直接のお礼や感謝の言葉ですね。通常の転職と違って、そもそも働くことを諦めていらっしゃる方もおり、そういった方に、ベストな仕事に就いてもらえた時は、本当に嬉しいですね。難しい点は、人に寄り添う、ことですね。バックグラウンドで様々なことを抱えていらっしゃる方が当たり前ですが多く、本当の意味でその人に寄り添う難しさはあります。その中で私は、あまり決めすぎないこと、を心がけていて、選択肢の提示をして、キャリアの歩み方をフラットに提案するようにしています。

坂元:なるほど。私は通常の転職領域しか経験したことないのですが、それでもバックグラウンドの理解って難しいので、伊藤さんのお仕事の場合、余計にそこは難しさがありそうですね。

伊藤:そうですね。私は通常の転職支援を行ったことがないので、何とも言えないのですが、そもそも、条件以外の要望が多かったりします。障がい者の方の転職って、キャリアアップの希望って2〜3割ぐらいだったりするんです。では何を重要視しているかというと、障がい者雇用の実績だったり、勤務状況だったり、デジタルでは測れないリアルな情報を求めていらっしゃるケースが多いんです。だからこそ、その方に寄り添うことを何より大切にし、その方が求めているものが何かを正確に把握しながら、営業と連携し、転職をサポートしています。その中で、GPは、その方にとって「最良は何か」をとことん突き詰めるので、一人の方に何時間もかけて営業とMTGをすることもありますし、面接対策などを何回も行うケースもあります。

その文化が良いな、と思う一方、学生時代からの「未達は死」という価値観があるため、時間のかけ方や目標数字の追い方へのジレンマは結構ありますね。

坂元:ありがとうございます。何点か聞きたいことがあるのですが、後でまとめさせていただくので、次に、今までのお仕事で、一番大変だったことって何がありますか?

伊藤:昨年のマーケティング企画部の時代に行っていた営業資料の作成が大変でした。当時営業をしたことがなく、色々な話を伺いながら「営業の方はこのようなことを考えているのではないか」ということを想像しながら資料を作成していました。やったことのない業務を想像しながら行っていたことに加えて、営業の皆さんが納得するような正解のない中で模索をしていることがとても難しいと感じていました。 そもそも、数字目標のあるなしでモチベーションが左右するタイプだったので、ゴールの見えない仕事は本当にしんどかったですね。

坂元:どうやってその壁を乗り越えたんですか?

伊藤:部署の先輩に相談できたことが一番大きな要因だと考えています。当たり前のことといえばそうなのですが、「何を」「いつまでに」「どのようにして」行うのか、ということを毎日報告の時間をいただきながら業務を行えたことがとても大きかったです。その報告をさせてもらう時間がなかったら絶対に業務を終わらせることはできなかったと考えており、今でもその先輩には感謝しています。

この経験を通じて、人をちゃんと頼らなければいけない、と感じました。一番ダメなのは出来ないまま、ボールを持ってしまって、止まっていること。最初、人を頼るすべを持っていなかったのが苦しかったですね。自分は全然出来ない、と思えたからこそ、今は、色々とちゃんと吐き出せるようになりました。

坂元:なるほど。GPさんは先ほどのお話でも結構MTGや会話をされる機会が多いのかな?と感じたのですが、そういった相談事とかも頻繁に行われているのですか?

伊藤:キャリアアドバイザーと営業はそうなんですが、企画の仕事だと、結構個人裁量が多いので、一人で仕事をして、一人で解決するケースが多いですね。もちろんわからないことなどは、直属の上司や、距離の近い先輩に相談したりもします。最近では、先輩が後輩の面倒を見る文化はできつつあると思いますね。

坂元:ありがとうございます。GPさんの社風がだいぶわかりました。それでは話は変わりまして、伊藤さんがそもそもGPさんに入社された理由をお伺いしていいですか?

伊藤:はい。元々両親が教員だったこともあり、教育に対してとても関心を持っていました。その関心から大学時代に塾の講師をしていたのですが、そこで出会ったアスペルガー症候群の子どもを教えたことがきっかけです。「周囲と少し違う」「変わっている」ということが理由でいじめられている様子や、自分自身も授業をしていてうまく教えることができず、そしてじきにその子は塾を辞めてしまう出来事がありました。それからしばらくしてとある公演を聞くことがあり、そこで「障がいは人でなく社会にある」という言葉を聞きました。その時、もしかしたら自分が教えていた子どもの本当の障がいは自分自身にあるのかもしれない、ということを考えました。それから障がいを持っているかどうかは関係なく、すべての人が自分らしく平等に機会を得られるような社会にできるような働き方をしたいと考えるようになりました。大学2年生の時に感じた先述の自分のやりたいことに挑戦できる環境がゼネラルパートナーズにはあると考えて、入社を決意しました。

坂元:なるほど。原体験の紐づいた会社だった、ということですね。ちなみに他にはどんな企業さんを受けていらっしゃったのですか?

伊藤:そうですね、教育系に興味があったので、ベネッセさんやリタリコさん、後はNPOとかも結構見てみましたね。

坂元:その中で、GPさんに決められた理由はなんだったんですか?

伊藤:直接障がいを持った方に携われること、事業規模がまだそこまで大きくなく、教育事業を立ち上げていく可能性があったことが大きいです。あとは、素で話すことができたことですかね。

坂元:ありがとうございます。ちなみに、伊藤さんは、学生時代は塾講師以外に何をされていらっしゃったんですか?先ほど出た、「未達は死」という価値観が見についた経験などをお話頂ければと思います。

伊藤:そうですね。「ドットジェイピー」というNPO法人に所属して議員のインターンシップの運営を行っていました。「未達は死」という価値観は、ここで身に付きました。NPO法人なんですが、目標にめちゃくちゃこだわる組織でした。では、なぜこの活動をしたかというと、塾の講師をしているときに感じた自分の実現したい理想像は、国や地域といった政治の分野から変えることができるのではないかと考え、実際にインターンシップに参加したのが活動のきっかけです。議員の方の下で活動することはとても新鮮で、今までは「議員なんて…」と考えていましたが「意外と(失礼ですが…)頑張っている議員の方もいるんだ!」「自身の行動によって地域は少しでも良い方向に向かうことがあるんだ!」ということを実感することができました。その後、より多くの大学生にそういった気づきを得てもらいたい、ということを考えて最終的には関西の支部の代表をしていました。

坂元:ありがとうございます。この経験って伊藤さんにとって何が一番大きかったですか?

伊藤:はい、そうですね。やはり、仕事の基準、というか価値観が見についたのが良かったですね。もちろん、先ほど言ったように、1年目に出来ない自分に向き合うことにもなったのですが、ここで1つのことに夢中になってやり遂げた経験が今にも活きていると思います。学生時代に、こういった価値観を形成できる環境に身を置けたことは、今考えても本当に良かったと思っています。

坂元:仕事柄、大学生と多く接する中で、社会人になってから壁を突破する人と、壁の前で止まってしまう人を見てきましたが、大学時代に伊藤さんのように1つの事柄に夢中になって向かわれた経験のある方が、壁を突破されているケースが多いな、と改めて感じました。本日は、貴重なお話、誠にありがとうございました。

坂元 俊介

SHUNSUKE SAKAMOTO

同志社大学卒
株式会社STORY 取締役

新卒でリクルートHRM(現リクルートジョブズ)に入社。その後ITベンチャーを経て、家業である江戸時代から続く和菓子屋を事業継承しました。同時に、リクルート同期達が立ち上げた教育ベンチャーであるSTORYの理念に共感。役員として、大学生のキャリア教育をメイン管轄としています。事業継承の1モデルとして、継承後の多様な働き方を模索しています。

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